ベルリンday3(絵画館)【ヨーロッパ旅day34】

2024年7月13日

ベルリン3日目です。

今回泊まっているドミトリーホテルですが、夜間は部屋のクーラーが切れるようで、昨晩はとても寝苦しくあまり熟睡できませんでした。朝方に眠れなかったのでSpotifyPodcastを聞き、その後眠くなってきたので9時頃から寝て、結局きちんと起きたのは12時頃でした。そこから身支度をして13時過ぎから外出しました。

バスに乗るために、ベルリン中央駅の目の前にあるバス停まで行きました。

バスに乗って先日来たポツダム広場の近くへ移動。

そこから歩いて、本日の目的地である絵画館という美術館に行きました。

行く前には古い建物なのかなと思っていましたが、中に入るとモダンな作りでした。

入場については、本日分からベルリンのミュージアムパスを購入したためこれを利用して入りました。この美術館は音声ガイドがチケット代に含まれているようで、日本語対応はありませんでしたが、英語の音声ガイドをレンタルしました(結局、英語が聞き取れないのであまり使いませんでしたが)。

この絵画館はワンフロアのみの美術館でしたが、これがとても広く数多くの絵画がありました。範囲は1300年代から1600年代くらいまでだったと思います。特に宗教画が多かったです。

最も古い絵画は1200年代のもので、絵柄がなかなか見ないもので面白かったです。

見覚えがある絵があって立ち止まりました。ファン・デル・ウェイデンの『若い女性の肖像』という作品でした。『東京藝大で教わる西洋美術の見かた 』という本の表紙になっていて、それで見たことがありました。

ヤン・ファン・エイクの『教会の聖母子』という作品は小さいサイズでしたが、特に後ろの教会が非常に細かく描かれており、さすがのファン・エイクだなと思いました。

カレル・ファブリティウスの『The butchered pig』は小さな子供が解体された豚をまじまじと見ている表情が面白かったです。

この美術館で見たかったフェルメールの作品もありました。『真珠の首飾りの女』と『紳士とワインを飲む女』です。

またラファエロ聖母像が5枚もありましたが、どれも絵柄が違っていて同じ画家が描いたものなのかと不思議に思いました。

ボッティチェッリの絵画も複数あり、『ヴィナース』や『Portrait of a Young Woman』は特に美しかったです。

フロアの中央では企画展をやっていて、オランダ絵画の黄金時代を代表する画家であるフランス・ハンスを特集していました。

自画像などの人物画を多く描いているようでした。特に僕の好みではありませんでしたが、『Meagre Company』は大作で目を惹きました。

3時間くらい見て回った後、18時頃に美術館を後にしました。

美術館を出ると目の前に椅子が大量に並べられていました。調べると夜に映画の屋外上映をやるようでした。

そこからバスに乗って少し移動。

ポツダム広場の近くにあるMall of Berlinというショッピングモールに来ました。

中庭もあるような大きなショッピングモールでした。

ここのフードコートで夕食を取ることにしました。上の階に上がるとすぐにフードコートがありました。ドイツの定番のソーセージ屋さんや中華料理、ケバブ、インド料理などさまざまな飲食店が並んでいました。面白いなと思ったのが、日本でフードコートというと周囲を飲食店が並んで中央にテーブルや椅子が並んでいるのが一般的だと思いますが、ここのフードコートは中央に背中合わせのような形で飲食店が並び、周囲にテーブルや椅子が並んでいました。

ここのインド料理屋さんでチキンカレーを注文しました。

味は普通に美味しかったです。カレーとコーラを合わせて13.05(約2,300円)ユーロでした。

この後はバスに乗ってホテルに帰ってゆっくり過ごしました。

明日もベルリン観光予定です。

ベルリンday2(旧国立美術館)【ヨーロッパ旅day33】

2024年7月12日

ベルリン2日目です。

今朝は起床後、身支度をして、ホテルの一階のフリースペースで買っていたパンを朝食に食べたり、ブログの更新が滞っていたので、その作成に時間を充てたりして、午前中はゆっくり過ごしていました。

色々やっているうちに気づけば13時を過ぎており、そこから準備をして14時から外出しました。今日は曇りで昨日ほどは暑くなかったです。

隣のベルリン中央駅に行って、まずは電車のチケットを買うことに。ベルリンには1週間ほど滞在する予定にしており、7日間の交通券が売られていたので、これを買いました。値段は41.50ユーロで、1日券だと9.3ユーロくらいするので1日券を7日分買うよりは20ユーロくらいお得でした。

その後電車に乗って博物館島というエリアに行きました。ここは広い島の中に博物館や美術館がある場所で、今日はこのなかにある旧国立美術館に行くことに。

向かっている途中に、ショーケースに大型の本が並んだ書店があったので立ち寄りました。

アート系の本を専門に取り扱っている書店のようで、置かれている本はビジュアルが重要なためか、どれも大きくて目に付くデザインになっており、眺めているだけで楽しかったです。

その後、旧国立美術館へ。建物自体に圧倒されました。

14時半頃に着いた時には入場を待つができていました。時間指定のチケットを持っている人は並ばずに入れるようではありました。僕は時間指定の予約はしていなかったので列に並んで待つことに。待っている間はKindleで本を読んでいました。

列自体はそれほど長くなかったですが、時間をかけて少人数ずつしか入場させていないようで、なかなか列が先に進まず、途中で雨もふり始めるなか、かれこれ1時間強は待ち、ようやく中に入ることができました。

中のチケットカウンターで入場チケットを16ユーロで購入。音声ガイドは日本語がなかったのでレンタルしませんでした。

建物は3階建てで、まずは2階のフロアから行きました。

現在この美術館ではカスパー・フリードヒリの企画展をやっており、2階の一部と3階にて、彼の作品を展示していました。この作家のことは知りませんでしたが、特に風景画を描いた作家のようでした。

『MONK BY THE SEA』

フリードリヒの作品以外に2階で展示されていたものとしては、1800年代以降の作品があり、特に中央の広い部屋では、一部屋の中でマネやルノワール、モネやゴッホの作品、ロダンの彫刻があり、正直ミーハーなのかと思うほど有名どころが並んでいました。もちろんそれ以外の、僕自身知らない作家の作品も他の部屋にはたくさんありました。

マネの『In the Conservatory』

ルノワールの『Summer』

モネの『Saint-Germain-l'Auxerrois in Paris』

セザンヌの『Mill on the Couleuvre at Pontoise』

その後は3階へ。ここは全てのフロアがフリードヒリの企画展関連でした。

次の2点は特に気に入りました。

『THE WATZMANN』

『THE SEA OF ICE』

2階と3階を見終わりましたが、この美術館で一番見たかった作品がここまで見つけられていませんでした。企画展のために展示されていないのかなと残念に思っていましたが、1階に降りてみると初めには気が付きませんでしたが、このフロアにも展示スペースがありました。ここは1800年代前半から中盤?にかけての作品が多かったですが、特にアドルフ・メンツェルという画家の作品が多かったです。

『Das Ballsouper』

1階の作品を見て回り、ほぼ最後に回った部屋に探していた絵がありました。アーノルド・ベックリンの『死の島』という作品です。

この作品のことを知ったのは今回の旅行の直前で、美術館を回る予習として絵画の入門書などで勉強している中で知りました。絵から伝わる陰鬱な感じが印象に残り、さらにアドルフ・ヒトラーがこの絵を好んで自らの部屋に飾っていたことでも有名なようです。

この絵にある異様な島が印象的ですが、調べてみるとモデルになった島があるようです。確かに似ています。

この絵の左右にもベックリンの絵があり、一枚は有名な骸骨が背後にいる自画像でした。

全ての絵画を見終わった後、売店に行って気に入った作品のポストカードをいくつか書いました。ベックリンの自画像のポストカードも書いたかったのですが、それはありませんでした。骸骨が悪趣味として人気がないのでしょうか。

美術館を出て少し歩くと、ベルリン大聖堂がありました。

写真の左側にも、コロッセオのような建物があり、写真撮影。こちらは旧博物館のようでした。後日ここにも来る予定です。

その後、博物館島を後にして歩いて移動。夕食を取るためにMutter Hoppeというドイツ料理のレストランに入りました。

ここでポークナックルとビールを注文。すぐにビールが出てきました。今回ピルスナービールを注文しましたが、これまでヨーロッパで飲んだビールの中でも濃い味わいで美味しかったです。

しばらくしてポークナックルが来ました。大きな豚の骨付き肉を揚げているようで、皮はパリパリで、ソースの味付けも良かったです。肉の下に敷かれたザワークラウトの酸っぱい味にも慣れてきました。

ポークナックルが19.90ユーロ(約3,400円)、ビールが3.80ユーロ(約650円)でした。今回の旅行の序盤であるロンドンやパリではレストランに入る敷居が高くてほとんど外食をしていませんでしたが、ドイツに来てから徐々にレストランに入るのも慣れてきたように思います。

食後は地下鉄に乗ってベルリン中央駅まで移動。駅の中のスーパーで飲み物などを買ってホテルに戻ってゆっくり過ごしました。

明日もベルリン観光予定です。

ミュンヘン→ベルリンday1(ホロコースト記念碑)【ヨーロッパ旅day32】

2024年7月11日

今日はミュンヘンからベルリンへ移動します。

今朝は午前9時過ぎに起床し、身支度をして10時にホテルをチェックアウト。

その後、最寄りのミュンヘン東駅から鉄道に乗り、まずはミュンヘン中央駅へ向かいました。その鉄道が少し遅れたため、ミュンヘン中央駅での乗換がギリギリになりましたが、何とかベルリン行きの鉄道に乗換えることができました。

今回もユーレイルパスを利用しての移動です。座席予約はしていなかったので空いている席に座るかたちになり、一等席の車両には空いている席がなさそうだったので、二等席で空いている席に座りました。ミュンヘン中央席を午前10時50分頃に出発しました。

移動中はSpotifyでダウンロードしておいたPodcastを聞いたり、kindle本を読んだりして過ごしていました。約4時間の移動でしたが、それほど苦にはなりませんでした。

15時前にベルリン中央駅へ到着しました。

駅は近代的な作りで、さすが首都だけあって都会な雰囲気がありました。

実際に駅を歩いてみると、それほど大きい規模ではなく、僕は京都に住んでいるので京都駅との比較にはなりますが、京都駅よりは規模は小さく、レストランなども少ないなと思いましたが、REWEというスーパーが入っているのは良かったです。

そのまま今日から泊まるホテルへ。ベルリン中央駅のすぐ隣にあるホテルにしました。

今回もドミトリーホテルにして、部屋は4人部屋でした。

部屋で荷物を置いたりしていると、一人男の子が入ってきて、話してみるとスウェーデンから来た19歳の子でした。旅行で来ているとのことで、明日にはアムステルダムに向かうとのことです。ここ数日はドイツは暑いですが、スウェーデンはどうか聞いたところ、まだ寒いとのことで、気温も10℃前半とのことでした。

16時頃から外出。ちょうどユーレイルパスで利用できる範囲で探して、鉄道で一駅移動。ポツダム広場駅という所で降り、駅から出ると、駅と同名のポツダム広場というところに出ました。

ポツダム広場という名前ではありますが、実際のポツダムという町はここではなくミュンヘンの隣にあるようです。

そこから歩いて目的地であるホロコースト記念碑へ。正式名称は「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」という所で、そこには四角い石碑が数多く並んでいました。

中央に向かっていくと、石碑の高さがどんどん高くなり、さらに地面はくぼんでいって、どんどん自分が石碑に埋もれるような作りになっており、まるで自分が閉ざされた空間の中にいるような感じがしました。

ここの地下に資料館があるとのことで、当初はその入口は見当たりませんでしたが、歩いて回ると地下につながる階段が見つかりました。入場は無料で、音声ガイドが有料でありましたが、日本語対応はありませんでした。

資料館の内容としては、もともとヨーロッパにあったユダヤ人に対する差別からホロコーストにつながっていった過程を説明するが初めにありました。

さらにはホロコーストの被害にあった人たちの直筆の手紙などもありました。

展示の説明文はドイツ語と英語で記載されていました。英語を呼んで完全に内容を理解できるわけではありませんでしたが、断片的な情報だけでもユダヤ系の人たちの被害に心が痛んでいき気が滅入りました。閉館の18時まで滞在して、記念碑を後にしましたが、その後もしばらく気持ちが落ち込んでいました。鉄道に乗り、ベルリン中央駅へ。

ここで夕食を取ることを考えましたが、レストランが少なく、良さそうなところも見つけられなかったので、周辺に何かないか調べることに。駅の隣のビルにフードコートがあるようで、行ってみました。そこのアジア料理屋さんで夕食を取ることにしました。

カレーを注文。昨日から連続でカレーになってしまっています。味は美味しかったですが、野菜が生かなと思うくらい固かったです。

食事を取って、ホテルに戻りました。まだ気持ちが沈んでいたので、少し現実逃避に、最近映画化された「ルックバック」の漫画を読んだりしていました。そうこうしていると気持ちも持ち直してきて、夜も更けてきたためシャワーを浴びて休みました。

今日からベルリンには一週間いる予定です。明日も観光します。

ミュンヘンday4(アルテ・ピナコテーク)【ヨーロッパ旅day31】

2024年7月10日

ミュンヘン観光4日目です。

昨日も夜更かししてしまったため、今朝も遅くまで寝ていて、午前11時ごろに起床。身支度をして、13時過ぎから外出しました。今日も天気は良かったです。

ミュンヘン東駅で交通の1日券を購入。電車に乗って街中へ移動しました。

odeonsplatz駅で降りましたが、駅から出ると目の前に歴史ある建物がありました。ここはオデオン広場という19世紀の初めに作られた広場のようです。

広場の一角には門があり、

この門をくぐった先にこれまた見事な建物があり、調べるとミュンヘンレジデンツという王宮でした。

王宮の隣にはホーフガルテンという庭園もありました。

そこから歩いて、本日の目的地であるアルテ・ピナコテークという美術館に行きました。世界で最古の公立美術館の一つのようで、歴史ある建物でした。

中に入るとすぐにチケットカウンターがありました。チケットは9ユーロで、これまでの美術館に比べて安かったです。音声ガイドは日本語対応は無さそうだったので借りませんでした。

美術館は1階と2階に分かれており、2階が古典美術、1階が近代美術でした。まずは2階の古典美術から。2階へ上がる階段も立派でした。

2階のフロアでは主に古典絵画を扱っていました。

序盤に、この美術館で有名作品の一つであるデューラーの自画像がありました。

他にも、ダ・ヴィンチの『カーネーションを持つ聖母 』や、

ラファエロの『カニジャーニの聖家族』などかなり貴重そうな作品もありました。ラファエロの絵は流石だなと思うほどの絵の上手さでした。

ルーベンスの絵は数多くあり、2部屋がルーベンスの作品に充てられていました。

特にルーベンスの『最後の審判』は縦6メートルもある大作で、おそらく今回展示されている作品の中で最大だと思いますが、見た瞬間にその迫力に思わず「うわーっ」と声を出してしまいました。

他のルーベンスの絵を見ていて一つ疑問だったのが、『Christ on the Cross』というキリストが十字架にかけられた作品があったのですが、一般的にキリストの脇腹の傷は右側にありますが、ルーベンスの作品では左側にありました。それがなぜなのか疑問に思って、その場でネットで調べてみましたがよくわかりませんでした。

ほかに印象に残った作品として、フランソワ・ブーシェの『ポンパドゥール夫人』は顔も衣服も美しく描かれており見入ってしまいました。

2階の作品を見終わった後に、1階のカフェに寄ってケーキやフルーツジュースを注文し、しばらく休憩しました。

休憩した後、1階の展示エリアへ。ここは近代絵画のエリアになっていました。この展示エリアはそれほど広いところではありませんでしたが、マネやゴーギャン、ミレーなどの絵がありました。

*ブログを書いているときに調べていて分かりましたが、現在ノイエ・ピナコテークが休館になっており、ノイエ・ピナコテークにある近代絵画をアルテ・ピナコテークで展示しているようでした。

マネの『アトリエの昼食』

ゴーギャンの『四人のブリュターニュ婦人』

セザンヌの『整理タンスのある静物

最後の部屋にはモネの『睡蓮』や、

クリムトの『マーガレット・ストンボロー=ウィトゲンシュタイン』。クリムトの実際の絵を見るのは初めてだと思います。

そしてこの美術館で一番見たかった、ゴッホの『ひまわり』もありました。

やや青みがかった背景に黄色いひまわりが生えていました。ロンドンのナショナルギャラリー、アムステルダムゴッホ美術館に続き、3枚目の『ひまわり』を鑑賞したことになり、ヨーロッパにあるものはすべて見たことになりました。

その後、いったん売店で気に入った絵のポストカードを買ったのち、閉館の20時までは2時間弱ほどあったので、もう一周見て回ることにしました。

2回目に見て凄いなと思った作品が、アルブレヒト・アルトドルファーという画家の『イッソスの戦い(アレクサンドロス大王の戦い)』でした。密集した兵士を描いていますが、大変細かく描かれていました。

閉館まで見て回ったのち美術館を後にしました。ここはかなりおすすめできる美術館でした。

電車に乗ってホテルへ帰りました。

夕食にはホテルのすぐそばに料理店が集まったエリアがあり、その中のインド料理屋さんでカレーを買って食べました。とても美味しかったです。飲み物も入れて13ユーロでした。

食べ終わると21時になるところで、EUROの準決勝、オランダ対イングランドの試合が始まろうとしていました。食事を取ったすぐ目の前の広場でライブビューイングをしていて、そこで試合を見ることにしました。

ちなみに昨日のスペイン対フランスの試合を見たレストランではすぐ近くにありますが、今日はライブビューイングはしていないようでした。近場のお店の中で持ち回りでやっているのかなと思いました。

ライブ・ビューイングを見ているお客さんたちはイングランドを応援している人たちが多いようでしたが、オランダを応援する人たちもいて、お互いにチャンスがあるたびに一喜一憂していました。試合は序盤にオランダがミドルシュートで先制した後、間も無くイングランドがPKを獲得して追いつきました。その後はイングランドペースでしたが決定機が作れず、点が入らないまま後半も過ぎて、延長まで行くかと思われましたが、アディショナルタイムに入るちょうどの頃にイングランドが追加点を決めて、イングランドが勝利し、決勝に駒を進めました。

決勝はイングランド対スペインになりました。試合はベルリンにあるスタジアムで行われますが、ちょうどその頃にはベルリンにいる予定なので、行けたらまた試合直前のスタジアムの様子を見に行けたらいいなと思います。

ライブ・ビューイングを見た後はホテルに帰って休みました。

明日はミュンヘンからベルリンへ移動します。

ミュンヘンday3(ダッハウ強制収容所、アリアンツ・アレーナ)【ヨーロッパ旅day30】

2024年7月9日

ミュンヘン3日目です。

昨晩もPodcastを聞いて夜更かししてしまい、今朝は遅くまで寝ていましたが、寝ている中、朝9時頃に部屋をノックする音とともに「Housekeeping!」と言いながら係の人が部屋に入ってきて掃除を始めていました。「流石に早すぎでしょ笑」とも思いつつ、掃除自体はすぐに終わったので、その後も二度寝し、起きたのは午前11時。

身支度をして、12時過ぎから外出しました。今日は天気が良く、日差しが強くてとても暑かったです。後で調べると、この日の最高気温は30度だったようです。

熱中症にならないように、外出してからすぐに水を買いました。

歩いてミュンヘン東駅に行き、交通の1日券を購入。地下鉄に30分ほど乗って、ダッハウというミュンヘンの隣町に行きました。ここはかつてダッハウ強制収容所があった場所です。

ダッハウ駅からバスに乗って10分ほど移動し、ダッハウ強制収容所記念館へ向かいました。バスの中は記念館へ行く人たちでいっぱいでした。

ダッハウ強制収容所記念館に到着。

敷地に入ってすぐのところにインフォメーションセンターがありました。記念館自体は無料で入られますが、音声ガイドはここでレンタルできます。事前に旅行雑誌で調べた時には日本語の音声ガイドは無いとなっていましたが、今回行った時は日本語の音声ガイドもあり、4.50ユーロでレンタルしました。インフォメーションセンターには他にもカフェや、書籍も多くおいてあるショップもありました。

インフォメーションセンターを後にして進むと、すぐに鉄格子のついた門がありました。ここから先が強制収容所として使われていたエリアです。

中に入るとまず広い敷地があり、ここは囚人の点呼を行っていた場所のようです。

 

その右手には司令室があった建物、

左手にはかつては囚人が寝泊まりしていたバラックが並んだ場所で、現在はその土台だけが残る広い敷地が広がっていました。

かつての司令室は現在は博物館になっており、展示の一つとしてドキュメンタリー映像を定時で上映しているようでした。

言語は英語、ドイツ語、フランス語で時間ごとに分けて上映しており、一番わかりそうな英語版を見ようと想いましたが、最終が14時ですでに上映中だったので見ることができませんでした。15時半からのフランス語版を見ることにし、それ以外のエリアを見て回ることに。

博物館の目の前には収容所記念碑がありました。まるで有刺鉄線に絡め取られた囚人たちを表現しているようでした。

その後、囚人が寝泊まりしていたバラックのほうに行きました。現在建っているものはかつてのバラックを復元したもののようで、中に入ることもできました。

中に入るとすぐに木造のベッドがあり、狭いスペースに複数人が寝ていたことがわかりました。

奥にはシャワー室やトイレもあり、特にトイレの間隔の狭さに驚きました。

バラックは現在2つだけ建てられており、これ以外のバラックがあった場所は、現在は土台だけが残っていました。一つのバラックが100m×10mの広さで、左右対称に敷地の奥の方まで並んでいました。

この収容所に収容できる人数の想定は6,000人だったようですが、戦時中に人数が増えていき、戦後に解放された時は3万人が収容されていたとの事です。人が増えたせいで食料が足りずに栄養状態が悪化し、衛生環境も悪くなって感染症も流行していったとのことでした。

バラックの真ん中にある通りを歩いていくと敷地の後方には戦後に作られた教会がありました。プロテスタントの教会やユダヤ教の教会、ロシア正教の教会など複数の種類の教会があったことが印象的でした。

教会の一つでは、現在も収容所で亡くなった人たちへの祈りが捧げられており、行ったときはまさに修道女さんたちが祈りを捧げているところでした。

15時半のドキュメンタリー映像の時間が近づいてきたため、資料館へ行きました。

ドキュメンタリーでは、当時の写真や映像を使ってこの収容所の説明をしているようでしたが、フランス語だったのでやはり内容はあまり理解できませんでした。しかし戦後に収容所が解放された時の映像では、収容所内や囚人を運んでくる列車の中などに多くの遺体があるのが映っており、本当に心が痛みました。

第二次大戦の終盤でドイツが負けそうになっている時、ナチス・ドイツは囚人の解放を避けるために、国の周辺部にある収容所にいる囚人たちを内陸にある収容所へ移動させたようで、このダッハウ強制収容所にも多くの囚人が送られてきたようです。しかし、その人たちもすでに飢えや病気で衰弱していたため、列車で運ばれている最中に亡くなってしまったため、遺体がそのまま列車に置かれたままになったとの事でした。

これとは別にダッハウからアウシュビッツへの移送もされていたようで、その先での出来事を想像するだけで大変辛かったです。

ドキュメンタリー映画が終わると、17時の閉館まで1時間を切っていました。最後に広い敷地の端にある、特殊なバラックがある場所へ。

ここは「バラックX」と呼ばれた建物で、他のバラックとは異なり、中にはガス室や焼却炉がある建物でした。実際に中に入ることができ、説明書きを読みながら部屋を進みました。囚人はまずは最初の部屋で服を脱ぐように言われ、

その後“シャワー”という名目でガス室に入れられていたとの事でした。

ガス室には1回に150人が入ると書かれていましたが、実際にガス室に入ってみると部屋はとても小さくて驚きました。

その先には焼却炉があり、一つ一つの炉は大きく無いのですが、説明書きには一つで2-3人を焼却していたとのことでした。

閉館の時間になり、資料館まで見ることはできませんでした。全てをじっくり見るには5時間くらいかかるかなと思いました。

ダッハウ強制収容所記念館を後にして、来た時のようにバスに乗ってダッハウ駅まで移動し、そこから電車に乗ってミュンヘンの街中へ行きました。

続いて、街中からミュンヘンの北東にある、アリアンツアレーナというサッカーのスタジアムへ行くことにしました。というのも今夜はEUROのスペイン対フランスの試合がそのスタジアムで行われることになっており、チケットは買っていませんでしたが、スタジアム周辺の雰囲気だけでも味わおうと思い、行ってみることにしました。スタジアム行きの電車に乗ろうと思って目的の鉄道に向かうと、駅のホームには多くのサポーターが待っており、到着する鉄道もギュウギュウ詰めになっていました。

この様子を見て、行くのを少しためらいましたが、意を決して電車に乗り込みました。20分ほどでスタジアム近くの駅に到着。

駅からスタジアムまで1kmもあり、最初はなんて不親切な作りなんだと思っていましたが、実際に駅からスタジアムまで、多くのサポーターたちの賑やかな雰囲気の中を歩いていると、この長い道のりも気持ちを盛り上げるのに役立っているんだなと思いました。

スタジアムの手前まで行くことができ、ここで記念に写真を撮りました。

スタジアムへ入っていくサポーターを見送りながら、ここを後にしました。最寄りの駅で次の電車の時間を見ていると、僕が時々YouTubeで見ているサッカージャーナリストの方がそこにいて驚きました。

電車に乗ってホテルへ帰ることに。ミュンヘン東駅に着き、一昨日も来たケバブ屋さんで今回も同じチキンのドネルケバブを買い、ホテルに戻って食べました。

食べ終わると、EUROの試合が見られるところを探し、ホテルの隣のバーで見られるようだったので飲み物を注文して席に座りました。

試合は早めにフランスが一点を決めましたが、すぐにスペインが追いつき、さらに間も無く追加点を決めてスペインがリードしました。フランスが攻めている時間もありましたが、結局は点を決めきれず、スペインが勝って決勝に進みました。スペインを応援していたので嬉しかったです。明日は準決勝のもう一試合、イングランド対オランダがあるので、またこのお店で見るかもしれません。

試合後はホテルに帰って休みました。

明日もミュンヘン観光予定です。

ミュンヘンday2(ホテルに籠もって鬼滅を読む)【ヨーロッパ旅day29】

2024年7月8日

ミュンヘン2日目です。

先日ニュルンベルク裁判の会場に行ったこともあり、昨晩はさらに知りたいと思って何か動画がないか探したところ、Disney +で「甦る!ニュルンベルク裁判の秘蔵音源」というドキュメンタリーがあったので見てみました。

2022年の番組ですが、ニュルンベルク裁判の実際の映像を見ながら裁判の経過を知ることができる内容で、非常に興味深く、またとても勉強になりました。裁判を行う上でナチスの罪を実証する必要があるのですが、その検証の結果、ナチス最大の罪であるホロコーストが明らかにされたことは、裁判を行ったことに大きな意義があったと思いました。1時間半ほどの長さで分割してみるつもりが最後まで一気に見てしまいました。

それで夜更かししたこともあって、今朝は10時頃まで寝ていました。さらにそこから、先日観ていたアニメの鬼滅の刃の続きが気になり、漫画は読んでいなかったため、続きを少しだけ読もうとKindleで読み始めましたが、先が気になりすぎて、次の巻、さらに次の巻と読み進めるうちに、結局最終巻までの6冊分を読んでしまいました。いやー面白かった。これがアニメになるのが楽しみです。

特に印象に残ったシーン。縁壱のような達観した人に憧れます。

そんなこんなで部屋に籠もって漫画を読んでいたところ、気づけば16時過ぎに。

部屋に籠もっていたのも、今回の旅行が1ヶ月近くなってきていて、少し旅行に飽きてきたところもあると思います。

夕食くらいは外で食べようと思い、身支度して17時頃から外出しました。

近くのミュンヘン東駅まで歩き、

その近くにあるZum Brünnsteinというドイツ料理屋さんに入りました。

ここで豚肉のステーキを注文しました。値段は19ユーロでした。

お肉もそれほど濃い味付けではなく美味しかったですが、隣のインゲンの味付けがちょうど良くてこちらが一番美味しかったです。

食後はミュンヘン東駅の前を少し散歩。

そこから引き返して、ホテル近くにあるスーパーに向かいました。

今日は晴れていて天気が良いこともあり、ランニングしている人も多かったです。ロンドンでも見ましたが、社会人サークルのようなものなのか大人が一緒にランニングしていて、健康意識が高い人たちもやっぱりいるんだなと思いました。

スーパーに行くと、ここは小さな複合ショッピング施設になっており、スーパーやドラッグストア、アジア食料品店などが入っていました。

食料品を売るスーパーが真横に二つ並んでいたのは面白かったです。

REWEの方でパンやヨーグルトなどの軽食を買いました。

ホテルに戻り、その後はゆっくりしていました。

今日はだいぶダラダラ過ごした1日でした。

明日こそはミュンヘンを観光します。

ニュルンベルク→ミュンヘンday1(ミュンヘン市街地)【ヨーロッパ旅day28】

2024年7月7日

今日はニュルンベルクからミュンヘンへ移動します。

今回のホテルはチェックアウトが12時と遅めだったので、午前中はホテルでゆっくり過ごしました。身支度をして、12時前にチェックアウト。歩いてニュルンベルク中央駅へ向かいました。

駅の2階にはちょっとしたフードコートがあり、そこのアジア料理屋さんでタイ風焼きそば?を注文しました。ソースが選べて、カレーソースを選びました。春巻きもついて、ジュースもつけて10.10ユーロでした。味は普通に美味しかったです。

ちょうど友人がLINEで電話をかけてきたので旅行のことや仕事のことなどを話していました。

これから乗るミュンヘンまでの鉄道はあらかじめチケットを買っていて、予定では13時発でした。時間も近づいてきたのでホームに向かったところ、電光掲示板では40分遅れの表示でした。今回のドイツ内での列車移動はことごとく遅れます。

ホームで列車を待ちました。

途中で丸太を積んだ貨物列車が通り過ぎていました。いくつも連結した車両で、端から端まで見えないほどでした。

目的の列車が到着して乗り込みました。今回座席予約はしていませんでしたが、幸い予約のない席があり、すぐに座れました。移動中、鉄道の速度が速いなと感じていたところ、鉄道内の表示で時速300km近く出ているようでした。

1時間ほどでミュンヘン中央駅に到着。

地下鉄のホームへ移動し、発券機でミュンヘン内の1日交通券を9.2ユーロで購入しました。

地下鉄に乗って、ミュンヘン東駅へ移動。そこから歩いて今日から泊まるホテルに向かいました。今回もドミトリーホテルです。

チェックインを済ませて部屋へ。6人部屋でした。すでに女性が一人部屋で荷物を下ろしていて、少し話しましたが、その人はオランダの方で仕事でここに来ているとのことでした。話をしていると部屋の窓のすぐ外に人影が。よく見ると、窓のすぐ外がボルダリング場になっていて、今まさに人が登ってきている所でした。まさか窓からボルダリングが見れる場所があるなんてと思いました。

洗濯物が溜まってきていて、ちょうどこのホテルの中にコインランドリーがあったので、洗濯をすることにしました。洗濯と乾燥がそれぞれ3.50ユーロで、50セントずつ機械に入れて動かすタイプでした。洗濯自体はきちんとできましたが、乾燥は40分くらい回っていたと思いますが、やや生乾きだったので残念でした。

洗濯を済ませた後、18時頃から外出しました。地下鉄に乗り、街中へ移動。

marienplatz駅から外に出るとすぐにマリエン広場というところに出しました。中世の大きな建物に面した広場になっていました。ブリュッセルのグラン・プラスのような感じでした。

その後、近くにあるホフブロイハウスという有名な飲み屋さんを見に行きました。

お店の中はとても広かったですが、非常に人気のようでお客さんで一杯でした。お店の中央では楽器の演奏もしていました。

人が多く、ここで食事を取るのは難しそうだったので見ただけでお店を後にしました。

その後は街の東の方へ歩いて行くと、イザール門という大きな門がありました。

この門は1337年に建造された城壁の門で、現存する中世の門はこれのみのようです。1830年代に修復され、第二次世界大戦のときも砲撃の被害を受けたため再建されているようです。https://en.wikipedia.org/wiki/Isartor

ここが市街地の東端のようでした。ここから再度地下鉄に乗って、今度は市街地の西にあるミュンヘン中央駅へ。駅は大規模な改修中のようでした。

そこから市街地の中心である先程のマリエン広場の方へ歩いて行きました。

途中にKarlplatzという広場がありました。

この広場から先はブランド店が並んでいましたが、今日が日曜日のためどこも閉まっていました。ドイツに来てから日曜日にお店が閉まっている頻度は高まっているように思います。

さらに進むと大きな教会がありました。

聖ミヒャエル教会という教会のようで、その大きさに圧倒されてじっくり眺めていると、入り口から人が出入りしていました。自分も中に入ってみることに。中は無料で見学できました。

この建物はルネッサンス建築で建てられたもののようで、ケルン大聖堂のようなゴシック建築とは異なり柱は太くて窓は小さく、そのかわりに壁に飾られた宗教絵画は大きかったです。

入り口の上の方には大きなパイプオルガンもありました。

教会を後にして歩いていると、近くにまた大きな教会が。こちらはFrauenkircheという教会で、これはゴシック建築にあたるようです。

さらに歩いて先ほど来たマリエン広場まで来ました。

これで市街地の西から東まで歩いたことになりましたが、それほど広くは無かったです。

その間に夕食を取るところを探していましたが、行きたいところは行列ができていたりしてなかなか良さそうなところが見つけられず、諦めて帰ることにしました。

地下鉄に乗ってミュンヘン東駅へ移動。

駅の正面にあったスーパーで水などを買いました。

その後に駅の中にあったケバブ屋さんでドネルケバブを買い、ホテルに持って帰って食べました。

今回のヨーロッパ旅は本当にケバブばかり食べています。安くて美味しいので仕方ないです。ケバブ屋さんはマクドナルドよりも多くあります。

夕食後は部屋に戻って休みました。

明日もミュンヘン観光予定です。